島根県立美術館では現在「永田コレクションの全貌公開〈一章〉 北斎-「春朗期」「宗理期」編」が開催されています。葛飾北斎のいわゆる“北斎ブルー”が発明されるより前の作品を主に扱った企画展です。浮世絵の摺り体験ができるということで、抽選に応募したら当選したので行ってきました✌
現在に江戸時代の摺技術を受け継ぐアダチ伝統木版画技術保存財団より、摺師(すりし)の方をお招きし、実際に浮世絵の摺り技術を来館者の前で披露されました。
摺りたてほやほやの『富嶽三十六景 神奈川沖浪裏』です。
完成品は色鮮やかで当時の色がどんな風だったのかうかがえます。さて、いよいよ体験の時間です。
今回は主線の部分を藍色で擦っていきます。
ばれんを使うのは小学校以来です。
完成品は…見るのと実際にやるのは大間違い!
私が摺ったものはムラやにじみが出来てしまって、おまけに紙も中心からズレています…😢
職人の方がどれだけすごいのか分かります👏
『富嶽三十六景 神奈川沖浪裏』は作者が葛飾北斎として有名ですが、北斎は元となる絵を描く絵師。
版木を彫るのは彫師、実際に摺るのは摺師のお仕事。
会場で質問も出ていましたが、北斎ばかり有名で彫師や摺師の名は現代にはあまり伝えられていません。アダチ伝統木版画技術保存財団の方のお話によると、職人は表に出ず、裏で仕事を支えることが当時の美学とされていたそうです。
しょ、職人…!!
彫師や摺師だけではありません。
インクをつくる人、和紙職人、ばれん職人、のみや筆にいたるすべての道具にそれぞれの職人がいます。たくさんの職人の手仕事があって、一枚の浮世絵が完成しているのですね。
たくさんの学びがあった体験でした。
企画展は3/26(日)まで、途中展示入れ替えをしながら開催されています。
前期・後期と2回いくと福引券がもらえるキャンペーンも行われています。お近くの方はぜひおでかけください。
島根県立美術館→HP
島根県立美術館はコレクション展も充実していておすすめです。
↓各SNS配信中!フォローしてね!
コメントする